甘酒

昔は、えんつこ(いずめこ)に入れ保温し大量につくった「甘酒」は、冬の飲み物の定番で、お雛様には桃の枝を添えて供えました。
「甘酒」雑学 
甘酒は、実は夏の飲み物で俳句では夏の季語。栄養豊富で夏バテ防止、体力回復に効果的であり「飲む点滴」と称されます。
最近は、その効果が見直され「甘酒ブーム」だそうです、こたつのある時期にぜひ作ってみましょう。

甘酒の栄養:ビタミンB1.B2.B6.食物繊維.アミノ酸.大量のぶどう糖が含まれ、
腸内環境を整える乳酸菌も含まれます。

<材料>
餅米……………………………………1カップ
水………………………………… 10 カップ
こうじ………………………………………1枚
生姜…………………………………………少々
砂糖…………………………………………適量

1.かた甘酒をつくる
① 米を洗い、一晩水に浸す。
② ①に10カップの水を加えて炊く。(沸騰したら弱火にし約30分位で米が花が咲いた状態になる)
③ ②を50~60℃位に冷まし(指を入れるとちかちかする熱さ)ほぐしておいたこうじを加え良く混ぜて、50℃位に温度を保ち一晩(8~10時間)ねかせる。

2.甘酒をつくる
④を好みの濃さになるように、水や湯を加えて火にかけ砂糖を入れ味を整え、好みで生姜汁を加える。

ポイント○③
温度が高いうちにこうじを加えたり、保温温度が高すぎると酵素が充分作用せず甘味が出ない。
また、低い温度では乳酸発酵が進みすぎて酸っぱい甘酒になる。
★50~60℃が適温。65℃以上になると酵素の働きが弱くなります。
○かた甘酒を80℃位で加熱する事を2~3回繰り返すと、酸っぱくならず甘味が増し保存がきく。
(酵素の働きは無くなってしまいます。)
○かた甘酒は漬け物に使われます。また、冷凍保存が可能です。
○50℃に保つには、鍋を毛布に包みこたつに入れておく。(温度が低くなったら火にかけて温度をあげる)
○保温ジャーや、ポットで作る方法もある。