大根は、漬けたり、干したり、様々に利用される。冬、凍み大根をぶら下げる姿もあちこちで見かける
別名「すずしろ」といわれる春の七草のひとつで、ビタミンCが豊富に含まれ、消化を助けたり(ジアスターゼ(加熱すると活性を失う))、焼き魚の焦げに含まれる発ガン性物質を分解する(オキシターゼ)成分が含まれている。大根は下茹でする時に米のとぎ汁を少量入れると、でん粉がとけ出し大根の辛みや大根臭を吸収し、白くおいしく仕上がる。
部位によって味が異なるので、用途により上手に利用する。
干し大根
秋の大根のくずや、冬の食べ残した大根を使い、秋や春先に作る。(太くみずみずしい大根を使うとおいしくできる)
<切り干し大根>
①大根は皮をむいて、7㎝の長さ幅5㎜位にせん切りして硬めに蒸す。(生のまま干しても良い)
②①をざるにあげて水気を絞る。
③ざるに広げて、時々もみながら干す。天気が良ければ3日位で完成する。
<大根干し>
○葉つきで干す時は、中心の柔らかい葉だけ残す。
○大根の葉をつけずに干す時は、葉の付け根より切り落とす。
保存
<切り干し大根>
干したものは、ポリ袋に入れ缶に入れて3ヶ月位もつ。また、使う分ずつ小分けにしてポリ袋に入れて冷凍すれば半年は保存できる。
<大根干し>
切らずに干した大根は、漬け物に使われる。
<戻し方>
ぬるま湯に20 分位浸す。(時間をかけ過ぎると歯ごたえがなくなる)
大根葉干し
①秋大根の間引きしたものを水洗いし、熱湯に入れ手早く取り水に浸し水気を絞る。
②天気の良い日に天日に干す。
<保存>
ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存する。
<戻し方>
熱湯をかけて、そのままにしておき、八分通り戻ったら料理する。炒めて食べるとおいしい。