大豆

鮭川村では、今でも味噌を自分たちで作る家が多い。かっては「みそ煮」と呼ばれ、田植えの前後に味噌を煮たものだった。
みそに使う大豆は「みそ豆」あるいは「みそ煮豆」と呼ばれ、白色―黄色系の大豆が使われた。大粒の大豆や小粒の大豆が使われていたようである。大粒のものとしては黄色系の「くるみ豆」も使われたという。

 

鮭川村では料理に青豆もよくつかわれる。
水苗代の畦に植えられたというのは「青ばた大豆」。香りが高く、枝豆として、また正月の数の子豆には欠かせなかったという。晩生の品種。

木槌で叩いて打ち豆を作り、大根炒りなどにも利用する。

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黒豆の「黒五葉」は、5枚の葉がついていることから名付けられたと言われ、「いつつば豆」とも呼ばれる。枝豆とともに、正月のおせちにつかう黒豆としても利用された。比較的早生。

大豆はたんぱく質、脂質ともに含有量が多く「畑の肉」と呼ばれ、黄豆は五目豆や大豆の加工(みそ、豆腐、納豆)、正月の煮豆は黒豆、数の子豆は青豆が使われる。

「がさき(たにうつぎ)」が咲いている頃が、豆まきの季節と言われる。

 

この素材を使った料理