シロザケ サケ科
秋、鮭川を遡上してきた鮭を捕獲して利用している。卵の大半はふ化場に運ばれ、鮭の増殖事業に利用されるが、それ以外の鮭は食用に供される。ふ化事業に不適な卵(未熟/ふ化場の高水温時期など)も食用にされる。
鮭川では「鮭」を「よー」と呼んできた。
鮭漁
鮭川では、集団で行われているウライ漁の他に、個人での刺し網漁でも鮭が捕獲されている。
ウライ漁は、鮭川と支流である泉田川の合流点の上流で川を止め、遡上する鮭を檻に導いて漁獲する。10月下旬から12月はじめまで、早朝に行われる。
刺し網漁は個人で行われるもので、鮭川では数名が船を使って、刺し網を使って漁をする。刺し網を張る場所の上流に鮭止めと言われる、鮭を居着かせるための「止め」が作られる。
利用法
ウライ漁で捕獲される鮭は、参加組合員に分配される他、現場で漁協により売却される。
生の鮭は、鮭汁の他、ソテー、フライなど一般的な料理法でも利用されている。
生食されないものは、塩漬けの後、新ぎりや薫製に加工される。加工品は鮭川村の産直施設「産直さけまるくん」で販売されている。
伝統的な保存法として塩漬け、およびその後の寒干し(現在 新切りと呼ばれる)や火棚での乾燥などが行われてきた。(冬の食材「新切り」参照)
地域での活動
漁協内部の鮭鱒部会あるいは有志で作る「サーモンロードの会」は地域の小中学生などへの食育事業に協力している。食生活改善推進協議会と合同でのサケ料理教室や新切り教室なども開催されている。
パネル
鮭漁動画(外部)
子ども向け鮭紹介動画
ウライ漁
川漁1
川漁2
袋網漁再現
鮭のさばき方(じんぎり作り)
鮭の田楽