葉や実を食用とし、特有の香りがある。葉が緑色の「青じそ」と、紫色の「赤じそ」がある。
カロテン、ビタミンCに豊みカルシウム、カリウムも多い。
葉取り用と実取り用
鮭川村の曲川・中組地区で聞くと多くの人が、しそ巻きなどに使う葉取り用と、実取り用に使い分けている。
葉が柔らかいのと、葉がごわごわしているのが大きな違い。
葉取り用は、自家採取しているという。
収穫時期の違いでも2-3種を栽培していることもある。
早生のしその実は固くなる。
木の根坂のぐんべぇじそ
木の根坂地区では、「ぐんべぇじそ」と呼ばれる葉の切れ込みが深いしそが栽培されている。
約五十年前に木の根坂の井上大和さんが、新庄市の福田にあった「ぐんべぇ(屋号と思われる)」家に「若手」(注)に行き、シソを貰い受けたことが始まりと言われる。その後、目立ったシソ栽培がなかった村内地に、木の根坂からこの品種が広がっていった。
「ぐんべぇ」と呼ばれるこのシソは一般的なシソに比べて、葉のギザギザが大きく、切れ込みが深く、葉はやわらかく、毛も少ない。基本的にはやわらかい実を採るために栽培されているが、葉が大きくならないため、シソ巻の材料としても好まれる。